学校の教科書が、もうちょっとワクワクするようなものだったらいいのになぁ…と思いませんか?
私自身も化学や物理を勉強したことありましたが、今ではチンプンカンプン(古い…)さっぱり覚えていません。
特に元素の話なんて
「水兵リーベ僕の船」の続きは何だっけ?
というレベルです。
「すいへいりーべ」については水素、ヘリウム、リチウム、ベリウム…ベリリウム…どっち?って感じだし「ぼくのふね」はもう絶望的です。そんなことより、リーベって誰だよ?の方が気になります。
元素について解説する本は数多くありますが、ちょっと文章量が多かったり、マジメすぎて怖いなぁ…と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいと思います。
表紙からオシャレです。第1版発行が2017年で、しばらく経ってから本屋で一目惚れで買いました。理科的なこともちょっと触れていますが、生活の体験と繋げたり、面白いエピソードで紹介してくれます。
とにかくキレイな写真が主役なので、ほとんど写真集、眺めているだけで気持ちいいですね。勉強している感も半減です。
ページを開くとこんな感じ。ここはno.13 アルミニウムの解説です。
◇かつては、金や銀より貴重でした
→さびにくい、加工しやすい、と優秀な金属です。かつてのフランスの皇帝、ナポレオン3世が食器に使用して、臣下が金や銀の食器だったこともあったそうです。
◇なんでさびにくいの?
→実は表面はすぐに酸素と反応して(酸化して)さびてしまいます。その酸化アルミニウムが硬く覆ってくれるので、内部はさびにくいのです。
◇どんな宝石に含まれているの?
→ルビーやサファイヤは酸化アルミニウムが主成分です。
◇手に入れやすいの?
→1800年代後半から大量生産できるようになりました。アルミニウム自体は、地殻にもっとも多く含まれる金属です。ボーキサイト(地殻に含まれる鉱石の1つ)から取り出す際に、大量の電気を使用するので「電気の缶詰」と言われているようです。
こんな感じで、興味のあるトピックから自由に読んでね、という構成です。
その他の元素だと
no.10 ネオンとネオン街は関係ある?
no.14 もしケイ素がなくなったら?
no.27 コバルトブルーって何?
no.47 日本は銀大国でした
no.77 イリジウムが恐竜絶滅を解明?
あたりが個人的に面白かったですが、人それぞれで気になる元素があると思います。それもまた面白いですね。
世界でいちばん素敵な元素の教室、改めてパラパラ読んでみてはいかがでしょうか?
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