⑤偏差値45→50を狙う中学数学【証明+平面図形を極める】

私は学習塾で数学を専門に教えてきました。その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。

偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。

 

今回も図形ですが、証明プラスおまけ、やることいっぱいの問題です。高校受験のように大問ばかりの出題形式になるとよく見るパターンですね。証明の結論をうまく使うことがポイントです。あわてずに1つずつ解いていきましょう。

あなたが中学3年生の受験生で、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

実際の過去問で考えてみます。

 

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★鉄則1

 

文章の中から

①決めごと

②キーワード に注目

→この文章にアンダーラインを引く

 

★鉄則2

 

証明の結論を使う

→必要な図だけを抜き出す

→合同な三角形から「辺・角が等しい」を連想する、相似な三角形から「相似比の利用」を連想する

 

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合同の証明ができたら、その結果を使うことを考えましょう。

このような問題を「誘導問題」と呼びます。「辺・角が等しい」を利用して②を解きます。

 

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★証明+平面図形のポイントあれこれです。

 

1 誘導問題に慣れておこう

例えば(1)→(2)→(3)と続く問題では、(1)の答えを使って(2)を考えて…

その答えを使って(3)を考えて…のように、前の問題がヒントになることがほとんど。「どうせまた使うんでしょ?」と考えながら次の問題に移ろう。

 

2 平面図形は最後のヤマ場

中学3年生の後半になってから

・相似比の利用

・円の性質

・三平方の定理

という、高校受験では定番の重要性質が登場するので注意。

難しい!っていうよりは、ただ「慣れてないだけ…」となりやすいので、過去問を繰り返し解こう。

 

3 何のために証明問題があるの?

・【合同の証明】→【辺が等しい】【角が等しい】次の問題で【別の辺や角を求める】

・【相似の証明】→【相似比が利用できる】次の問題で【別の辺を求める】

このパターンはよく出るので、しっかりマスター!

 

4 問題数が多いってことは、ヒントが多いこと

問題数が多かったり、問題文が長いとウンザリするけど、ひとつずつ「キーワード」を読み取ろう。

「キーワード」の数が増えるけど、全部使い切るのがポイントだよ。

 

5 1点でも多く得点するには

「証明」は、合同条件や相似条件まで進まなくても部分点をもらえるかも。

しかし「図形問題」は、答えがピッタリ合わないと1点ももらえないので注意!

「証明」の段階でつまずいたら、大問ごと飛ばして次の問題にチャレンジしよう。