私は学習塾で数学を専門に教えてきました。その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。
偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。
今回も図形ですが、証明プラスおまけ、やることいっぱいの問題です。高校受験のように大問ばかりの出題形式になるとよく見るパターンですね。証明の結論をうまく使うことがポイントです。あわてずに1つずつ解いていきましょう。
あなたが中学3年生の受験生で、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。
実際の過去問で考えてみます。
★鉄則1
文章の中から
①決めごと
②キーワード に注目
→この文章にアンダーラインを引く
★鉄則2
証明の結論を使う
→必要な図だけを抜き出す
→合同な三角形から「辺・角が等しい」を連想する、相似な三角形から「相似比の利用」を連想する
合同の証明ができたら、その結果を使うことを考えましょう。
このような問題を「誘導問題」と呼びます。「辺・角が等しい」を利用して②を解きます。
★証明+平面図形のポイントあれこれです。
1 誘導問題に慣れておこう
例えば(1)→(2)→(3)と続く問題では、(1)の答えを使って(2)を考えて…
その答えを使って(3)を考えて…のように、前の問題がヒントになることがほとんど。「どうせまた使うんでしょ?」と考えながら次の問題に移ろう。
2 平面図形は最後のヤマ場
中学3年生の後半になってから
・相似比の利用
・円の性質
・三平方の定理
という、高校受験では定番の重要性質が登場するので注意。
難しい!っていうよりは、ただ「慣れてないだけ…」となりやすいので、過去問を繰り返し解こう。
3 何のために証明問題があるの?
・【合同の証明】→【辺が等しい】【角が等しい】次の問題で【別の辺や角を求める】
・【相似の証明】→【相似比が利用できる】次の問題で【別の辺を求める】
このパターンはよく出るので、しっかりマスター!
4 問題数が多いってことは、ヒントが多いこと
問題数が多かったり、問題文が長いとウンザリするけど、ひとつずつ「キーワード」を読み取ろう。
「キーワード」の数が増えるけど、全部使い切るのがポイントだよ。
5 1点でも多く得点するには
「証明」は、合同条件や相似条件まで進まなくても部分点をもらえるかも。
しかし「図形問題」は、答えがピッタリ合わないと1点ももらえないので注意!
「証明」の段階でつまずいたら、大問ごと飛ばして次の問題にチャレンジしよう。