⑧偏差値50→55を狙う中学数学【1次関数の文章題を極める】

私は学習塾で数学を専門に教えてきました。

その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。

 

今回は、1次関数の文章題です。高校受験には必ず出題されますし、高校数学につながる大切な単元です。この文章題を得点源にできれば、平均点を下回ることはほぼなくなるでしょう。一気に偏差値を伸ばすチャンスなので、解き方を覚えましょう。

 

あなたが中学2年生くらいで、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

実際に下の過去問を解いてみます。

動点のときと同じように、注目するのは「曲がりカド」です。

ここでは何かが起きているのでグラフが曲がっています。何が起きているのか、問題の文章をよく読んで確認しましょう。ちょっと長くてタイヘンかもしれませんが、必ずヒントが書いてあります。

 

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1次関数の文章題をカンタンにする鉄則がありますので、しっかりマスターしましょう。

 

★鉄則1

 

文章の中から

①道のり・速さ・時間

②動きの変化

③「時間をx、◯◯をyとする」 に注目

→この文章にアンダーラインを引く

→グラフの傾きが何を表しているのか考える

 

★鉄則2

 

「曲がりカド」を利用して、yをxで表す

→傾きが変わる「曲がりカド」に点を打つ

→傾きと点を利用してグラフの式を求める

 

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文章とグラフがつながったら、実際に解いてみましょう。

・直線の式を求める

・通る点は代入する

これだけで前半の問題は解けてしまいます。グチャグチャなグラフが出てきても、やることは一緒ですね。あわてずに1問ずつ解いていきましょう。

 

(3)少し難しいですね。自分でグラフと追加しなければなりません。

ここでも、文章とグラフとつなげることが大切です。

 

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★1次関数のポイントあれこれです。

 

1 xとyの関係をつかむのが関数

xとyはいろいろ変わるけど、バラバラに動くわけではない!

yをxの式で表す!に集中しよう。

 

2 ほとんどの場合、x軸→時間!、y軸→道のりや長さ!

「時間が経つ」ってことはxがどんどん右に動くこと。

時間が経つと何がどう動くのか、を文章とグラフから読み取ろう。

 

3 傾きを求められるかがポイント!

xが時間のときには、傾きは速さを表すよ。

「速さが変わらない」ときは直線のグラフ。

「速さが変わる」ときにはグラフはカクッと曲がるので注目しよう。

反対方向に進むときには、傾きはマイナス、右下がりのグラフになるよ。

 

4 グラフの「曲がりカド」に注目

【グラフが途中で曲がる】

→【進む方向が変わる、進む速さが変わる、増え方や減り方が変わる】

→【直線の式も変わる】

この関係にピンとくるようにしよう。

 

5 交点は連立方程式で求める

「曲がりカド」も2つの直線の交点!

2つの直線の式を求めて連立方程式を解こう。

 

6 道のりか時間で式をつくる

・時間を文字でおいたら、道のりで式をつくる!

・道のりを文字でおいたら、時間で式をつくる!

は定番!

フツー「速さ」ってたし算・ひき算しないので、速さで式をつくる問題はかなり難問だよ。