②偏差値40→45を狙う中学数学【方程式の文章題を極める】

私は学習塾で数学を専門に教えてきました。

その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。

 

目標は細かく分けて1段ずつ達成しましょう。あなたが中学2年生くらいで、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

今回のテーマは方程式の文章題です。数学の代名詞のように言われることも多い方程式ですが、意外と出題数は減っているのではないでしょうか。ここ最近の全国的な過去問の流れでは、文章の意味を考えさせる問題が増えてきています。

明らかに「これは方程式ですよ。等しい関係を見つけて式をつくりましょう」と教えてくれる問題は、しっかり鉄則に沿って解けるようにしておきましょう。

方程式の文章題はもちろん文章を読むところからスタートします。文章が長いとちょっと面倒ですね。大事なところだけアンダーラインを引きながら読むようにしましょう。

 

次の例題で考えます。

 

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★鉄則1

 

「〜は〜である」「〜したら〜になった」「〜の合計は〜である」に注目

→この文章にアンダーラインをひく

 

★鉄則2

 

図を書いてみる

→アンダーラインを抜き出す

→どういうことなのか図にしてみる

→等しい関係を見つける

 

実際に解いてみましょう。

 

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★模範解答

 

A中学校の生徒の人数をx人、B中学校の生徒の人数をy人とすると、

  x=y+20

  0.7x=0.62y+123=0.65(x+y+200)

これを解いて、x=320、y=300

A中学校の生徒のうち「自然豊かなまちになってほしい」と回答した生徒の人数は

  320 × 0.7=224

これは問題に適している。

A中学校の生徒のうち「自然豊かなまちになってほしい」と回答した生徒の人数は

224人である。

 

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★方程式のポイントあれこれです。

 

1 「~は~である」「~したら~になった」「~の合計は~である」で式をつくる!

いったんアンダーラインを引くのがオススメ、等しい関係をイコールで結ぼう。

 

2 集めたり配ったりする方程式は、合計の「個数」で式をつくる!

x人から集めたり、x人に配るときには「結局全部で何個あるの?」と考えよう。

 

3 図を書いてみれば、わからないことが見える!

「道のり・速さ・時間」の問題みたいに、いろんな単位が出てくる問題はタイヘン!

いったん図を書いてみて、わかってることを整理しよう。

 

4 増えたり減ったりする問題は、変化する前の方を文字でおく!

生徒が増えたり減ったり、商品を値上げしたり値下げしたりする問題もあるね。

数がコロコロ変わる問題は、変わる前の方を文字で表そう。

 

5 食塩水の問題は「塩の量」で式をつくる!

濃度はたし算できないのがポイントだよ。

「塩の量」と「食塩水の量」を片っぱしから求めよう。

(あまり高校入試には出ないけど、理科でも使うのでチェック!)

 

6 方程式は最短距離で解く!

ゆっくり慎重に解いているつもりでも、遠回りするのは計算ミスのもと。

最短距離で x=◇◇ と変形しよう。

 

7 xを求めたら、もう一度問題文を読む!

「xは小数、分数でもOK?」

「xはマイナスでもOK?」

「xは、だいたいそのくらいの値になりそうかな?」

もう一度確認しよう。