私は学習塾で数学を専門に教えてきました。
その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。
目標は細かく分けて1段ずつ達成しましょう。あなたが中学2年生くらいで、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。
今回は文字を使う証明です。図形の証明のように
「どの合同条件を使うのかな?」
「ひし形の性質って何だっけ?」
とか考える必要がないので、慣れてしまえばワンパターンです。
実際のところ、文字を使って数を表すことができれば解けたようなもんです。
問題の文章は長いですが、基本的にはその文章の通りに計算するだけです。しかも、解答半分くらいは問題の文章を写すだけです。ぜひ鉄則を覚えて得意な単元にしましょう。
★鉄則1
文章の中から
①どんな整数
②「〜は〜になる」に注目
→この文章にアンダーラインを引く
★鉄則2
図を書いてみる
→①どんな整数なのか文字を使って表す
→②「〜は」の通りに計算する
それでは実際に解いてみましょう。
★模範解答
ア 2n+3
イ 2n+5
ウ (2n+1)+(2n+5)
=4n+6
=2(2n+3)
★文字を使う証明でも、ポイントあれこれを紹介します。
1 何で文字を使って表せるの?
自然数が 1、2、3、4、・・と順番に並んでいることを利用しよう。
ちょっと難しく言うと「規則正しく並んでいる」ってことだけど、「規則性」の問題や高校数学ですごく大事になるよ。
2 連続する整数は、同じ文字を使って表す
連続する2つの整数 → n、n+1
連続する3つの整数 → n、n+1、n+2 (n-1、n、n+1)
連続する2つの偶数 → 2n、2n+2
連続する2つの奇数 → 2n+1、2n+3
連続する2つの5の倍数 → 5n、5n+5
3 連続しない整数は、違う文字を使って表す
ある2つの整数 → 2m、2n
ある2つの5の倍数 → 5m、5n
4で割ると1余る数と4で割ると2余る数 → 4m+1、4n+2
2けたの自然数 → 2x+y
3けたの自然数 → 100x+10y+z
百の位と一の位が同じ3けたの自然数 → 100x+10y+x
5 結論に注目して、どういう形にするのか先に確認しておく
「〜になることを証明しなさい」の結論に注目しよう。
・「2の倍数になることを証明しなさい」 → 計算すると =2 になるはず!
・「4の倍数になることを証明しなさい」 → 計算すると =4 × ◆ になるはず!
と先に計算結果をイメージしておこう。
6 問題の図を使って数字の関係を考える
問題の図の中に具体的な数字があるときはチャンス!
それぞれの数字がどういう関係なのか考えよう。