③偏差値40→45を狙う中学数学【文字を使う証明を極める】

私は学習塾で数学を専門に教えてきました。

その経験から、偏差値を5ずつ上げるテクニックを紹介します。生徒によって「どの単元が得意!」「どの単元が苦手…」とかあると思いますが、大きな傾向は一緒です。偏差値を5ずつ区切ります。偏差値35→40→45→50→55→60、と取り組む単元を絞って取り組むことが大切ですね。

 

目標は細かく分けて1段ずつ達成しましょう。あなたが中学2年生くらいで、数学の点数や偏差値を伸ばしたいと考えているのであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

今回は文字を使う証明です。図形の証明のように

「どの合同条件を使うのかな?」

「ひし形の性質って何だっけ?」

とか考える必要がないので、慣れてしまえばワンパターンです。

実際のところ、文字を使って数を表すことができれば解けたようなもんです。

問題の文章は長いですが、基本的にはその文章の通りに計算するだけです。しかも、解答半分くらいは問題の文章を写すだけです。ぜひ鉄則を覚えて得意な単元にしましょう。

 

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★鉄則1

 

文章の中から

①どんな整数

②「〜は〜になる」に注目

→この文章にアンダーラインを引く

 

★鉄則2

 

図を書いてみる

→①どんな整数なのか文字を使って表す

→②「〜は」の通りに計算する

 

それでは実際に解いてみましょう。

 

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★模範解答

 

ア 2n+3

イ 2n+5

ウ (2n+1)+(2n+5)

      =4n+6

      =2(2n+3)

 

★文字を使う証明でも、ポイントあれこれを紹介します。

 

1 何で文字を使って表せるの?

自然数が 1、2、3、4、・・と順番に並んでいることを利用しよう。

ちょっと難しく言うと「規則正しく並んでいる」ってことだけど、「規則性」の問題や高校数学ですごく大事になるよ。

 

2 連続する整数は、同じ文字を使って表す

連続する2つの整数 → n、n+1

連続する3つの整数 → n、n+1、n+2 (n-1、n、n+1)

連続する2つの偶数 → 2n、2n+2

連続する2つの奇数 → 2n+1、2n+3

連続する2つの5の倍数 → 5n、5n+5

 

3 連続しない整数は、違う文字を使って表す

ある2つの整数 → 2m、2n

ある2つの5の倍数 → 5m、5n

4で割ると1余る数と4で割ると2余る数 → 4m+1、4n+2

 

4 2けたの自然数、3けたの自然数は完全暗記!

2けたの自然数 → 2x+y

3けたの自然数 → 100x+10y+z

百の位と一の位が同じ3けたの自然数 → 100x+10y+x

 

5 結論に注目して、どういう形にするのか先に確認しておく

「〜になることを証明しなさい」の結論に注目しよう。

・「2の倍数になることを証明しなさい」 → 計算すると =2 になるはず!

・「4の倍数になることを証明しなさい」 → 計算すると =4 × ◆ になるはず!

と先に計算結果をイメージしておこう。

 

6 問題の図を使って数字の関係を考える

問題の図の中に具体的な数字があるときはチャンス!

それぞれの数字がどういう関係なのか考えよう。