問題用紙は何を見る?【映像授業の限界と学習塾の選び方】

高校受験が中心の学習塾で教室長をしています。学習塾目線で見た模試を受ける意味をまとめます。教える立場の方はもちろん、受験生やご家庭で参考にしてくれたらうれしいです。

 

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学習塾で生徒の成績を知るためにはいろいろな方法があります。定期テストや模試の結果を回収して分析したり、さらに踏み込んで解答用紙の書き方まで見れば、だいたいの理解度がわかります。模試であれば丁寧な分析資料が一緒に戻ってきますので、さらに点数を上げようと思ったら、何の教科の何の単元から攻略すれば近道なのか戦略を考えることができます。


この記事では、さらに分析材料はあります!という話です。数学に限っては、問題用紙を見るのがもっとも正確に理解度と得点力を確認できます。ある程度英語と理科にも言えますね。

・計算問題で、暗算と筆算をどのように使い分けているのか

 (2段階暗算は基本NG)

・文章題をラインを引きながら解いているのか

 (キーワードに気づいている?)

・図形問題を丁寧に抜き出して解いているのか

 (凡ミスを防ぐ鉄則)

・グラフに情報を書き足して考えているのか

 (追加情報は追加で書くのも鉄則)

のように何を書いているのか見てみれば、その生徒が解いている様子までイメージできます。普段教えている生徒は手に取るようにわかりますが、初めて見る生徒でも問題用紙を見れば、解き方を想像して目標とする偏差値まで考えることができます。


数学は、偏差値50までの生徒であれば「問題用紙に何を書くのか」で決まります。書き方で計算力も決まります。なかなか点数が伸びない生徒は、書き方が雑で同じような凡ミスを繰り返しているか、自分で考えやすいように下書きしていない、つまり手を動かす習慣が弱い傾向があります。
点数がどんどん伸びたり、次から次へと先に進める生徒は、やり方が決まっているので慣れるまでがスムーズですね。苦手な生徒ほど「できない」「わからない」と拒否する前に、先生の書き方や参考書の解答を完全コピペすることが大切です。

時間かけてダラダラ考えたり、ダラダラ書いたりするくらいなら、解答を写しまくった方がマスターできます。余計な遠回りをすることなく「こういう問題はこう書いて考える」という土台が完成します。

教える側の立場としては、学習塾、特に個別指導塾の場合は、担当講師がすぐ隣で「何を見ているのか」が大切です。書いた答えだけを見て、マルやバツを書いている講師はまず点数を伸ばせません。途中計算を書いているノート(模試であれば問題用紙)を見て根本的な原因、致命傷に気づける講師は優秀です。

 

最近は映像授業を導入している学習塾も増えてきました。授業品質が安定しているのが最大のメリットですね。私自身も積極的に活用するべきだと思っていますが、すぐ隣で軌道修正をしてくれるわけではないので、生徒によって向き不向きはあります。ここが映像授業の限界です。

学習塾を検討しているようであれば

「講師は解説しっぱなしではないのか」

「解き方まで指導できるのか」

体験授業を通じて、ぜひ確認してみることをオススメします。