栃木県立入試の傾向と対策【高校受験 理科】

私は現在、栃木県の個別指導塾で勤めています。

全国の入試問題を分析して予想問題の作成なども行っています。その傾向と対策をまとめますので、高校受験生やご家庭、または教える方の参考にしてもらえるとうれしいです。

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どこの都道府県であっても変わらないと思いますが、5教科のうち理科が一番、出題予想しやすいです。どこかの分野が2年連続で出題されることはあっても、同じ単元や実験が連続で出題されることはないので、対策を絞りやすいですね。学習塾を利用しているのであれば、早めに傾向を教えてもらうと力を入れなくてもいい単元が見えてくると思います。


受験生に受験指導をしていて注意するべきだと感じるのは、暗記分野と計算分野の対策です。中学校の先生ですら「理科は暗記分野から暗記すれば何とかなる」と考えて指導しています。これはこれで間違いではありませんが、生徒は勘違いしちゃいますね。

考えなきゃならないのは、どのように取り組むかです。盲点になりやすいですが、計算分野は暗記するボリュームが少なくて済むのが魅力です。単位の書き方の意味を理解していて、グラフが読めるなら計算分野を仕上げるべきでしょう。理科に出てくる公式のボリュームなんてノート2ページ分しかありません。


理科の成績がイマイチな生徒に対しては

「とにかく太字の単語を暗記する作戦でいこう」

なんてよく言われますが、そもそも暗記がキツくて理科で苦戦しているので、この作戦は危険です。

どこの都道府県であっても入試問題になったときに、大問の個数は5教科のなかで一番多いはずです。理科の特徴ですが、単元ごとのつながりがほとんどないので、融合問題にすることが難しいです。

中学理科の知識を網羅しようと入試問題を作成すると、しょうがないので、たくさんの大問を並べるしかありません。解答用紙の見た感じが四角がいっぱい並んでいるので

「理科=暗記教科」

とさせているのでしょう。

そして、それらの大問の中でそれぞれカンタンな小問と難しい小問が、混ざって作成されています。カンタンな小問が半分、ちょっと難しい小問が半分、といった構成になっていますね。そうしないと平均点が50点前後にならないからです。


まずは、カンタンな方の小問を落とさないようにするだけで偏差値50を超えます。

模試や過去問に挑戦するときは

「カンタンな小問は全体に落とさない!」

のスタンスでぶつかりましょう。

模試結果が戻ってきたり、過去問を解いたら

「正答率50%以上の小問をきちんと取れているのか」

という視点で見直しましょう。塾の先生の助けもどんどん借りていいと思います。

ボクシングのイメージで、大問1つずつ判定勝ちにしましょう。これができるようになると確実に平均点は超えるようになってきます。

 

次のステップで分野ごとに撃破です。ここまできたら、暗記分野と計算分野で何から手を打とうかな?ですね。

「取れる点数からどんどん取る」がポイントです。完答できる分野が半分以上に増えてきたら、偏差値60に届きます。

参考にしていただけると幸いです。