これからの教育について考えているブログです。
現在勤めている会社で急遽異動となり、学習塾教室長として3年程度働いてきました。生徒数150名程度の比較的大きな個別指導塾だったので、いろんな生徒と接する機会があったのは良かったですね。
マネジメントはもちろん、私自身も実際に授業を行ってきました。特に受験対策では5教科を教えてきました。生徒の目線と、またそれとは全然違った目線でも受験問題を見てきましたので、その内容を紹介したいと思います。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
現在は人材部門に戻っていますので、学習塾部門に関わることは激減しました。ただ過去問を参考にして塾専用のテキスト作成は行っています。全国の高校入試過去問を何年も見ていると、全体的な傾向がわかりますし、これからどのように変わりそうかもイメージできます。
今回の記事では、社会の出題傾向を予想してみます。
社会の出題傾向
社会の問題作成パターンはいくらでも量産できるのがいいですね。5教科ありますが、問題作成者が1番テンション高く作ることができる教科は社会!ではないでしょうか。語弊があるかもしれませんが自分好みの問題を作れると思います。理科のように単元どうしがバラバラな内容ではないので
・オリンピックに関するネタから世界地理の問題
・公民、特に選挙のテーマに見せかけて歴史、明治以降を捉える問題
・これからの産業についての会話形式から大航海時代まで戻る問題
どうにでもアレンジできます。
奈良県の過去問がおすすめ
受験生に考えてもらいたいテーマを問題にすることが自由自在できますね。この傾向はこれからも続くでしょう。受験対策としては、ある程度、地理・歴史・公民と押さえたら融合問題をどんどん解くのがオススメです。全国の過去問をパラパラとめくって眺めたときに
・資料がたくさん入っている都道府県
・大問の数が少ない都道府県
に挑戦してほしいですね。個人的に好きなのは奈良県です。
資料を読み取り、分析させるスタイルは増加しています。これからの高校受験や大学受験は読解力向上が狙いのひとつになっていますので、これからも資料の数は増えることでしょう。
そして大問の数が多い都道府県の過去問は、出題形式が問題集と変わりません。単元ごとの出題が中心なので、受験生にとっては解きやすいでしょうが応用力は伸びないと思います。
栃木県の過去問
残念ながら私の住む栃木県は、社会も理科も大問の数がメチャクチャ多く「これって室町時代の文化の問題でしょ」と解く前にわかってしまう問題構成です。定期テストとあまり変わらないので、栃木県以外の受験生は積極的に挑戦しなくてもいいのではないでしょうか。
社会の受験対策は、いかに融合問題を解き続けて経験値を積むかにかかっています。そして公立高校入試は良問が多いですね。受験本番まで時間はあるので、文章が長い問題文を読む練習、資料から情報を読み取る練習を頑張ってほしいと思います。