令和時代に必要な勉強スキルとは【高校受験 国語】

理系の私ですが、今回の記事では高校入試の国語についてまとめたいと思います。

学習塾教室長として3年程度働いて、それから異動して現在は転職支援の仕事を中心に担当しています。いろんな転職したい社会人に求人の情報提供をしたり、転職成功のためのアドバイスを伝えています。転職したい求職者から履歴書や職務経歴書を預かって、それを企業の採用担当者に見せて面接に進みそうかどうか確認をするわけです。

国語は大人になってからも重要

もしあなたが中学1年生、2年生くらいなら本気で伝えたい内容ですが、やっぱり国語はできた方がいいですね。勉強するべきです。私自身も今さら頑張っています。

履歴書や職務経歴書を見れば、おおよそ書いた方の国語力がわかります。

・正しい言葉使いか

・要点をまとめているか

・伝わりやすい表現を意識しているか

・自分なりの勝負フレーズ、決めの一言を考えられるか

これがしっかりできている求職者はやっぱり安心します。読み手のことを考えているので、実際に会っても大丈夫な方だろうと第一印象はOKですね。

 

もちろんそれが全部ではないのですが、ここで伝えたいのは「国語は何をするにも基礎になる」ということです。国語力があると感じる方は(勝手ですが)こちらの伝えていることも理解してくれていると安心します。

面接の場でもまとまりのある言葉で、自分の考えを伝えられますね。

面接では人柄やスキルで評価されます。その評価次第で採用するかどうか判断しますが、実際に採用してから活躍してもらうことを考えると国語力はバカにできません。

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国語の傾向予想

受験の話に戻りますが、今後の傾向を予想してみたいと思います。

・言葉の種類を知っていることは大前提、言葉の使い方を考える問題

・一度に大量の問いを投げかける問題

・長い文章を短いフレーズにまとめる問題

・物語を作る問題

が増えると思います。

ほとんど希望に近いのですが、国語を勉強することで「国語って楽しい!」と感じなかったら日本語が乱れていくのも当たり前です。生徒が日本語を大切にしないからです。

 

『棚からぼた餅、をあなたの中学校生活の思い出で説明してください』

『今から3人の口ゲンカを聞いてもらいますが、それぞれの主張を聞き取ってみましょう』

『この物語を20字以内でどんな話だったか説明してください』

『朝起きてから、この受験会場に来るまでの気持ちの変化を100字以内で教えてください』

こんな入試問題だったら「日本語って難しいけど楽しい!」ってちょっとは感じるのではないでしょうか。しかも社会に出てから必要になる能力です。正解を考えることよりも、自分のアタマで自由に考えることが大切だからです。

 

他の4教科については、具体的に「どこの都道府県の公立高校入試が良いと思う」などと書いていますが、国語はどこもあまり変わらないですね。

物語文、説明文の大問はいつの時代も出題されるでしょう。

少なくとも中学生の心に刺さる面白い題材を扱ってほしいですね。どんなに読書が嫌いな生徒でも、受験問題は読まなきゃならないので「へえ、面白い話もあるじゃん」と思えるストーリーにしてほしいところです。

作文もスタイルを変えながら出題されると思います。

出題形式は都道府県によっていろいろなパターンがあっていいのでしょうが、徐々に他教科との融合が進むのではないかと予想します。理科の実験をテーマにしたり、社会科新聞の作り方をテーマにしたりと応用はできそうです。何にしても書き方のテクニック問題ではなく、自分の体験を活かして書き上げる能力を見てみたいですね。

 

こうやって思うままに書いていますが、結論としては受験勉強を通じて「AIにはできないこと」を鍛えてもらう出題傾向になると考えます。辞書の持ち込みくらいはOKになるんじゃないですかね。メチャクチャ漢字を知っている受験生より、辞書を使いながらメチャクチャ面白いことを考えられる受験生の方がAIに負けません。勝てると思いますね。