栃木県で学習塾教室長として働いてきた経験をもとに、高校受験に関するアドバイスを書いているブログです。あなたがこれから受験を迎える中学生であれば、参考にしてもらえるとうれしいです。
現在私は同じ会社で、別な仕事を担当していますが、学習塾部門のテキスト作成は今も行っています。定期テスト対策や受験対策に使うのですが、作成するときは全国の過去問をかなり参考にします。ほとんどパクリのように真似することもあります。高校入試の過去問はとても良い問題が多いからです。考えさせるテーマだったり単純に面白い話をよく見かけますね。
英語は対策しやすい
過去問を何年も分析していると、今後どのように傾向が変わっていくのか予想できます。
今回の記事では英語について考えます。高校入試の英語が今後どのように変わっていくのか、私なりに考えています。
大学入試制度が大きく変わるので、それに向けて中学校の教科書や高校の教科書も移行措置がはじまっていますね。基本的には必要な単語量が増えて、文法が前倒しになります。それがわかっているので、実は英語に関してはとても対策が打ちやすい教科と言えます。
あなたがもともと英語が得意で得点源に考えているのであれば、英検やTOEICを目標に中学校のカリキュラムを先取りをするはずです。出題傾向が変わっても大きな影響はありません。高校受験を迎える頃には高校1年生、2年生くらいの文法まで知っているといいですね。ぜひこれを目標にしてほしいです。
京都府の過去問がおすすめ
個人的に面白いなって思う過去問は、京都府の公立入試問題です。
大問が5つ出題されるのですが、会話形式も含めて前半3つは中長文ばかりです。そして後半2つはリスニングだけです。最初見たときは「英語が苦手な生徒はどこで点数取るの?」と余計な心配をしたものです。しかし考えてみたら、実際に私が教えていた塾でも「英語が苦手だったら、最終手段はリスニングでどうにか点数稼ごう」が立派な作戦でした。
私はこの出題形式が今後は主流になるのではないかと思っています。
京都府の過去問は、単語を並べ替えたり、単語を穴埋めするだけのような小問はありません。カンでどうにもならないので「英語を言葉として吸収しているかどうか」点数に現れます。公立中学校で平均点を取れている生徒が京都府の過去問を解き続けたら、かなり鍛えられるのではないでしょうか。
個人的には全問リスニングでもいいのではないかと思っています。
ここまで極端にはできないでしょうが、結局リスニングができれば実生活でも使える可能性が高いですし、最大のメリットは受験勉強をするほど聞く回数が増えることです。ヘタに単語ばっかり覚えるより英語漬けになることでしょう。
最後は私の希望みたいな内容になりましたが、大学入試改革で言うところの「四技能」とかわかりにくい表現は避けて今後の出題傾向を予想してみました。ぜひ受験が少し先でも全国の過去問にどんどんチャレンジすることをオススメします。