⑮偏差値55→60を狙う中学数学【番外編 青森県過去問】

シリーズで高校受験対策についてまとめています。

あなたが高校受験を迎える中学生だったら参考にしてくれるとうれしいです。

 

数学に関しては偏差値60に届くかどうか、分かれ道になるのが「工夫しなければならない問題」です。ちょっとメンドーな感じがしますよね。受験問題の後半になると文章が長い大問が増えてきます。読むのもタイヘンですが、そこからどう解くか、ここがポイントになります。

 

数学の受験問題はある程度シンプルな問題も出題されます。特に前半の問題は教科書で見たことあるような問題、公式一発でどうにかなる問題ばかりではないでしょうか。きっちり得点してほしいですね。これはどこの都道府県も対策は一緒です。点数を上げるコツは「カンタンな問題を落とさない」これに尽きます。

 

さらに差をつけるにはどうしたらいいでしょうか。

私は学習塾でテキストを作成する立場なのですが、過去問を分析していると最近の傾向がよくわかります。ただ難しかったり、やたらと計算がメンドーな悪問は少なくなってきましたね。

・問題のルールを理解させる問題

・ルールを使って自分なりに考える問題

こういった問題が増えてきました。教える方も正直タイヘンです。結構考えますね。考えさせられるような良問も多いので、ぜひ挑戦してみましょう。

 

今回は青森県の過去問を研究してみます。

本当の受験問題はもう少し問題数が多いのですが、大事な部分をピックアップしています。誰が見ても「えーっ!こんな問題、見たことないんだけど…」と少し動揺すると思います。似たような過去問を解いているはずの青森県の受験生ですら、なかなか難しく感じるかもしれません。

 

まずは問題をよく読み、説明文のルールを理解しましょう。これだけに集中します。

 

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高速道路というものを身近に感じていないと厳しいかもしれませんね。

実は…私は青森県出身ですが、地方の高校受験ならではという内容でしょう。

高速道路は当然、乗れば乗るほど到着が早くなります。そして料金が増えていきます。それを表している一覧表を、正確に理解して活用することが鉄則です。

初めて見るような一覧表も、必ずタテとヨコの関係しか読み取りません。あわてずに考えましょう。

 

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この問題の後半は難しいですね。まさに差をつける問題です。

おそらく偏差値60を目指すのであれば、解説を読めば「あー、そういうことね」と理解はできると思います。時間がかかってしまうように感じるかもしれませんが、きちんと手を動かして「道のり・速さ・時間」の関係を図にして考えましょう。方程式の問題のように、すでにわかっていることを書いてみることが重要です。

 

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この過去問は新しいルール(一覧表)を理解する、そのルール(一覧表)を使いこなす、という意味で非常に良い問題です。おそらく2回目解いたらあっさり解けるのではないでしょうか。個人的にはこういう問題は好きです。