長女が宇都宮東高校附属中学校に入学した際の経験をもとに「合格したら入学までに何をしたらいいの?」をアドバイスします。
佐野高校附属中学校・矢板東高校附属中学校はもちろん、全国の公立中高一貫校で当てはまると思いますので、参考にしてみてください。
今回のテーマは世界地理です。
小学校でも世界地理は多少教わりますが、私が傍から見ていて、生徒間のレベルがとても大きいと感じていました。入学時に差がついている状態から進んでいくので、その後の授業での理解ではもっと大きな差が生まれます。
この差は何?っていう、個人的な疑問があったのですが、以下のような背景が考えられます。
・適性検査では、あまり日本全国や世界に目を向けるような問題が出ないので、世界地図などを見る機会がない
・世界地理は教科書の内容というよりは、普段の生活で何に興味を持っているか?が大きな差を生んでいる
このような理由により、世界地理が得意なのか苦手なのかも、よく自覚していないまま入学するパターンは多いと察します。
(長女はモロにそうでした…)
教科別でまとめると、以下のようなイメージです。
・英語の授業では、アメリカやヨーロッパが舞台になったり、世界のトピックを扱うことが増えるが、場所があいまいなのでピンとこない…
・社会の状業では、当然地理で世界全体を扱うことになるので、大陸の位置関係や主な国の場所がわからないと、迷子になってしまう…
特に中高一貫校では、丁寧に小学校の復習をしながら授業を進めることがほとんどないので「え?それどこ?」となったまま、言葉だけを覚えていくことになります。これでは理解に時間がかかってしまいます。
高校に進学すると「地理は必修」だったり「理系クラスを選ぶと共通テストの受験科目は地理だけ」とか起きるので、なおさら大変です。
「インドとアメリカの位置関係は?」
「ブラジルと日本の位置関係は?」
「イギリスとフランスの位置関係は?」
「サウジアラビアってどのあたり?」
大人にとってはカンタンでも、小学生は意外と曖昧です。このあたりを小学生のうちからスッと答えられると、経済や戦争などのニュースを「地政学」として大きな視野で理解できるので、相当心強いです。
ぜひ中学受験が終わったら、世界地理をざっと勉強してみることをおすすめします。
もちろん曖昧なままでも支障はないですし、あまり余計な心配は不要ですが、ニュースで出てくる国がどこにあるのか、聞いたことある国はどこにあるのか、ざっくり知っておくだけでもかなりラクですよ。
最後に「13歳からの地政学」を紹介します。大人が読んでもフツーに面白いですよ!