栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
親目線で中高一貫校のメリットを書きたいのですが、実は長女の受験1年くらい前まで、中学受験や中高一貫校には反対でした。今思えば「これ!」と言った理由もなく反対していました。自分や周りの人たちの成功体験談がないっていうそれだけのことだったので、結構反省しています…
古い考え方だと思いますが、高校受験の大きな壁を経験しないのは、成長するうえで明らかにマイナスじゃない?と考えていたくらいです。
いきなり会社の都合もあって学習塾部門に異動になった直後は、保護者に「中学受験を希望してます」って言われても内心は「なんで?」と思っていました。結構反省しています…
確かに、中高一貫校であれば高校受験がないので「行きたい(行ける)高校がない」という緊急事態を避けることはできます。また宇都宮市で中高一貫校といえば、市街地の私立3校を前提に考えることが多かったので、そこに通うことがちょっとしたステータスになっている空気もあります。北関東全開ですが。
私が学習塾部門に異動してから年々
「宇大附属中を狙っています」
「宇東附中を狙っています」
という声が増えてきました。
私も情報収集をしましたが、行けるのであれば中高一貫校は本当にオススメです。大学進学が当たり前になってきたこの時代だからこそ、中高6年で過ごす意味は大きいです。首都圏の方からすると「今さら?」と思われるかもしれませんが、首都圏と北関東では中高一貫校に対する温度感にギャップがあると思います。
親目線で、受験期と合格後のメリットを考えてみると、以下のようにまとまります。
・学習意欲の高い小学6年生が集まる
中1の授業で新しい単元に入るときに、小学校の復習から入らなくて済むのが決定的に大きいです。私も「なんで何もしていないのに、授業進度が公立より早いんだろう」と思っていましたが、いちいち戻らないからというそれだけのことでした。
・大学受験に有利なカリキュラム
「必ず大学受験するという意欲のある子でないと、中高一貫校には合わないので受験しない方がいいです」と事前の説明会でよくよく聞かされました。普段の授業の余談で高校数学の話をさらっと紹介したりするので、ウチの長女は痺れてました。
・高校受験がないので時間を有効活用
部活も丸々3年できるし、3年の冬休みまでに教科書を終わらせるプレッシャーがないので、進度に余裕があります。定期テスト後も答案を返してからの解説が丁寧なので、より理解が深まる好循環が生まれています。
・3年間かけて中学校の内容理解
公立中学校でよく見られる教科書の未消化が、まずないですね。残念ながら、多くの公立中学校では理科や社会をプリントでバタバタ終わらせる話を、生徒からよく聞いています。塾としてはビジネスチャンスですが「学校がそれでいいの?」とは思っています。
・高校生が身近にいることでの自律
高校生は髪型やスマホ持ち込みなど一気に規則が緩くなります。同じ校舎なのに、中学生が荒れないのが不思議ですが、高校生の牽制球が効いてます。長女は帰りはバス通ですが、中で騒いでいると上級生が注意するとか。
などなど…
たぶん私が知らないメリットも多々あるのでしょうが、文化祭などに遊びに行って見れば生徒の優しさがわかると思います。
悩むのが大学受験ですね。大学受験はさすがに勝つためにプラスアルファのテクニックが必要です。ウチもそれまでには、ネットで何かを受講するのか、どこかの塾にお世話になるのか、学校だけで足りるのか、考えなきゃです。