学習塾部門にも在籍していたり、長女の中学受験を見てきた経験から、受験対策を中心としたアドバイスをブログで紹介しています。
私が教室長として保護者面談をしていたときに、よくある質問として
「受験勉強っていつ頃からはじめたらいいですか?」
「過去問っていつから手を付けたらいいでしょうか?」
がありました。特に中学受験については、小学校での指導がないので困るようです。
「明日からできることをはじめる」
これが私なりの答えでした。
「今すぐちょっとずつはじめる」
というイメージです。
明らかに中学受験に向いていない生徒が挑戦することもありますが、それはそれで得るものも大きいです。宇都宮東中のような公立中高一貫校を受験することで、確実に読解力(国語力)は上がります。適性検査や作文の過去問は、高校入試にも使えるくらい良い問題です。
問題が難しいことも合格率が低いことも伝えながら、私は基本的に中学受験は後押ししていました。
受験勉強の開始タイミングですが、一般的に言われているのは小学4年生。これが小学6年生からスタートだと
「かなり頑張らないと厳しいよ」
となりますが、とりあえず早いに越したことはありません。受験1年前からだとギリギリな印象です。長女はちょうど丸1年の受験勉強でしたが、途中で大スランプやモチベーション急降下があったら、時間が足りなかったかもしれません。
「じゃ明日からやろうっか」と具体的にはじめられることから、手を付けた方がいいでしょう。ひとつずつでいいと思います。
中学受験を目指すにあたりニュースの情報も必要になるのですが、直前になってから「ニュースも知らなきゃヤバイ!」って騒いで子ども新聞を読むのでは、順序が逆でメチャクチャです。
・週末のうち半日は図書館に行く
・帰ったら30分で学校の宿題を終わらせる
・家事をほとんどできるようにする
・子ども新聞を読む
など、できること(特に読解力対策)はいくらでもあります。いきなり学習塾に頼ったり参考書を買ったりしないことがとても大切です。
高校受験の場合は、中3冬というタイムリミットがあるので、そこから逆算すればいいですし、周りも受験に向けてザワザワするので、自動的に受験の雰囲気になっていきます。
中学受験は本人の心の成長や環境に大きく左右されてしまいます。そこが難しいのではないでしょうか。ここで親が主導権を握りすぎると、ベルトコンベアに乗っかるだけの「あれ?小学校の頃は勉強できてたのにね…」という中学生になってしまうので注意が必要です。
受験勉強を開始する合図は、主体性や自主性が芽生えた瞬間が理想的なタイミングです。
「ホントはあーしたいんだけど…」
「こーしたいんだけど…」
と主張するときに、一気に親離れ子離れのモードに切り替えるのが大事です。
結局のところ、受験する本人の様子を一番見ているご家庭で、タイミングよく進路をどうしようか相談するのが良いです。繰り返しになりますが、ここで変に親がハンドルを握ろうとすると、親バカからバカ親になるので、我慢も必要です。
子どもが相談したそうな雰囲気はピンとくるはずです。このタイミングで「じゃ、どうしよっか?」で充分です。
我が家の場合もそうでしたが、学習塾を利用しないで受験勉強をする際は、公開模試を利用するのがオススメですね。多くの場合は勧誘を兼ねて模試返却時に面談があるので、今の学力状況と何が必要なのか教えてくれると思います。
「受験勉強をはじめました感」が出るので、本人のモチベーションも上がりますよ。