中間テスト・期末テストの勉強法【国語】おすすめ参考書

主に転職を支援する仕事をしているのですが、勤めている会社に学習塾部門があるので、各中学校の過去問を集めて編集するのも私の仕事です。5教科の過去問を見てみると、国語に関してはどこの中学校も変わりません。社会や英語の自由度とは比べものにならないくらい、国語と数学は変わらないですね。

せっかくなので、中間テストや期末テストで点数を確実に上げるためのポイントを紹介します。あなたが中学1年生、2年生で国語の点数を上げたいと思っていたら、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

国語を上げるのは難しい

ある大手学習塾で「ウチの塾ではカリキュラムに国語はありません。なぜなら点数を上げるのが難しいからです」と言われたことがあります。それくらい国語の点数を上げるのは難しいです。目に見える公式がないことや、日常生活の過ごし方に大きく影響されるのが原因のようですね。

それくらい国語の点数は急に上がるものではないので、じっくりいきましょう!

 

中間テストや期末テストの国語は、だいたい次のような構成です。

①漢字が10問から20問くらい

②文法・言葉が大問でいくつか

③長文読解が大問でいくつか

私なりに定期テストで点数を上げるためのポイントを紹介します。

①漢字

漢字の点数を上げるには、テスト範囲の漢字を読んだり書いたりすればいいのですが、長い目で考えてみましょう。受験まで時間はあると思います。目に入る漢字は全部読んでみる!これくらいの気持ちがほしいですね。これだけでも確実に知っている漢字が増えて意味もわかってくるので、ノートにひたすら書くよりラクに勉強できるでしょう。

家で新聞を取っているなら少なくとも見出しだけでも全部読んでほしいです。

テレビを見ていても映る漢字は全部読んでほしいです。

サッカーが好きなら選手名をひたすら書いてもいいでしょう。

 

学習塾で教えていた経験からも、漢字や英単語は「よーし、覚えるぞー!」と勉強するのではなく、日常ちょっと工夫を組み込んでほしいですね。

余裕があるなら漢検4級くらいのテキストで練習してもいいですね。

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②文法・言葉

品詞の問題などはルールを覚えましょう。慣れてしまえば点数を取りやすいのですが、文法の勉強はあまり面白くないのが問題かもしれません。なるべくわかりやすいテキストを選んでもらえればいいでしょう。直感的に理解しやすいので下の参考書はオススメです。


中学国語[文法・古典] 新装版 (中学ニューコース参考書)

 

古典や敬語は、興味がないとなかなか勉強する気にならない単元かもしれません。敬語の区別などは友達とふざけて言い合ったりして、雰囲気で覚えるしかないかなって思っています。本を読んでもテレビを見ても、あまり勉強にならないですね。

敬語なんかは大人ですら、新入社員研修やビジネス研修で練習する言葉です。今のうちにやっておけばラクかな?くらいの軽い気持ちで勉強してほしいところです。

自分で言ってみて覚える、誰かが言ってるのを聞いて覚える、これが近道でしょう。

③長文読解

長文読解については中間テストや期末テストの場合、すでに教科書で読んだことがある内容です。そのため塾の先生は、定期テストの国語に関してはほとんど点数を気にしないと思います。

・初めて読む文章を正しく読み取れるかどうか

・本文から答えを導き出せるかどうか

これらのテクニックが必要になります。

言い換えているだけの文章、原因と理由でつながっている文章、要約している文章、筆者の考えの文章、など注意するポイントはたくさんありますね。

学習塾では「説明文の方が最初か最後に結論があるから読みやすい。物語文は感情の変化を丁寧に追わなければならないので難しい」という理由で説明文から苦手を克服することが多いですね。セリフや仕草から登場人物の気持ちを察するのは、正直センスと練習回数が必要です。

 

下の問題集は1人で自習するにもオススメです。教える立場の方にもオススメできます。なぜなら、本文が1ページに収まっている、長くても2ページに収まっているからです。

短い文章を読み取って、鉄則になるようなテクニックを理解します。どんどん実践できます。本文が長いとどうしても解くのに時間がかかってしまって、こなす量が減ってしまいます。教える立場でも実は一緒です。本文が長いと、教える先生も読むのが大変でリズムよく教えられません。

本文を理解することに意識が集中するので「この話は何が言いたいのか?」という点数を取るところとはあまり関係のないところに時間がかかってしまいます。

「基礎がため」のシリーズだと、どんどん教えてどんどん実践できるので、かなり解く力は上がるでしょう。短い文章で解けるようになったら、高校受験レベルの長文でも基本的にやることは一緒です。「長文読解」という呼び方もちょっとダメかもしれませんね。


くもんの中学基礎がため100%中1国語 読解編―学習指導要領対応


くもんの中学基礎がため100%中2国語 読解編―学習指導要領対応

 

ぜひ参考にしてみてください。

国語は点数を上げるのが本当に難しい教科ですが、あるところまで(平均点くらいまで)は比較的上げやすいと思います。どんなに苦手な中学生でもいつも使っている日本語の問題です。

カンタンな問題と難しい問題は、すぐに見分けられると思います。

カンタンな問題を落とさない!この作戦を立てやすいですね。

①から③のどこから練習して得意にしていくのか、ここは自分で考えたり塾の先生と相談するのがいいでしょう。ここでは詳しく書きませんが、国語が伸びると他の教科もどんどん伸びていきます。そしてプログラミングのような、一見関係なさそうな能力も伸びるはずです。

 

定期テストや受験とは別に、ぜひ国語は勉強してほしいですね。