宇都宮東附属中 塾に行かない受験体験記7【ゾーンに入る】

学習塾教室長として勤めていたり、長女の中学受験をそっと見ていた経験から、受験に関するアドバイスを紹介するブログです。

今回はアスリートの方がよく使う「ゾーンに入る」という言葉についての話です。

寒くなってくると、中学入試や高校入試の季節が訪れます。いろんな方の考え方、やり方があるでしょうが、私なりに直前期の過ごし方をお伝えしたいと思います。


本番では、アスリートでいうところのゾーンに入るのが理想的です。考えなくても身体が自然に動いてハイパフォーマンスができる状態です。

いつでもハイパフォーマーでいられたら最強ですが、そうもいきません。そのために前日までは何するのか?という話になります。

アナログ根性論で

「全力を出し切ろう」

「悔いの残らないようにやろう」

というのも個人的には嫌いではありません。しかしです。


このゾーン、自分ではまったくコントロールできないところがミソです。

「全力を出し切って…」

とか、いくら念じてもゾーンには入れません。感覚的には「眠りに入る」に近いようです。眠るための準備はいくらでもできるけど、眠りに入る瞬間は、なるようにしかならないってことですね。


受験で考えると、当日までのスケジュールは体調管理などを万全で臨んだとしたら、あとはゾーンに入れるようにするだけです。
どういう姿勢、アタマ、きっかけ、気持ちになるとゾーンに入りやすいのかを準備期間を使って試してみましょう。その意味で、過去問や模試は真剣に向き合わないとダメです。

ガムシャラにやるのではなく、当日をイメージして「パフォーマンスがMAXになるようにする」が大切です。

・何かについて考えてみる

・指の体操をしておく

・目を閉じて深呼吸をする

・テキストの決まったページを読む

ゾーンに入る方法スイッチはいろいろあるでしょう。

ゲン担ぎみたいですが「こうすると集中できる」と暗示がかかってさえしまえば、こっちのものです。少し難しい表現だと「自分の脳をダマす」そのための方法やスイッチを探してみましょう。


試験だけに集中!

イメージしていたよりも手が動く!

我に返ったら時間終了!

やった感はすごくある!

この状態が理想です。まるでスポーツですね。

大好きな趣味でも同じような感覚を味わうはずです。競争するようなゲームは強制的にゾーンに入りますよね。受験当日までの勉強量やテクニックがモノを言うでしょう。そして、ゾーンに入るのかどうかが最後の分かれ目です。

参考にしていただけると幸いです。