栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。もし新築で家を建て直せたら「今だったらこうするなぁ…」という、かなり個人的な話を書きたいと思います。
タイトルが「中学受験への助走」となっているのは若干大ゲサですが、ちょっとした工夫で自主性と協調性を伸ばすことで「消耗戦のような受験戦争」を回避することができると思います。
私は中古で戸建て住宅を買ったので、そもそもレイアウトなどは変えられず、アパートの部屋を選ぶような感覚で決定しました。3件しか見ないで決めた気がします。
決定打は、レイアウトと立地だけです。
その後、3人の子育て中ですが、カミさんの創意工夫を見ているとたくさんの学びがあります。今まで見てきたり、一緒にやったりして「これは良いなぁ!」と感じたことを紹介します。
①しょっちゅう模様替えする
「あーした方がいい」
「こーした方がいい」
と言って、私もビックリするくらい模様替えをします。前に戻ったりもフツーにあります。そこに子どもを巻き込むことで「動きながら考える」とか「アタマの中でシュミレーションしてみる」こんな習慣が体に染み込みます。これは成長するにつれ、とっても大きな差になると実感しています。
②行きたい場所を作っちゃう
「旅行に行きたーい」なんて時々騒ぎますが、そんなときは布団をいつもと違う部屋に敷いて、みんな一緒に寝ます。子どもはそんな少しの変化でも嬉しかったりしますが、朝起きるとダイニングテーブルがちょっとしたバイキングになっています。取り皿に自由に取り分けて・・・
子どもの要望を流すのではなく、先伸ばしにするでもなく「とりあえずできることだけやってみよう」というのがカミさんのスゴイところで、子ども達も相当影響を受けています。
③無いものは作る
我が家には夏になると手作りお化け屋敷が登場します。よく学園祭でも見るやつのチープ版です。天井から保冷剤をぶら下げたり、糸でクモの巣ごときを作ったり、それを目隠しして通り抜けます。
夏は流しそうめんも手作りです。プラスチックを曲げて作るので、水が漏れたり大変ですが、それでも子ども達が率先して作ります。
どこかに行って「楽しかったね」もいいですが「できることが増えていく」楽しさを知っています。
そんなわけで、もし今の気持ちで新築を建てるなら「何でもアリの部屋を作る」これに尽きます。その部屋は画ビョウ、クギもOK、色を塗ってもOK、家財も全部手作り、水をこぼしても何とかなる、そんな自由な部屋を作ります。
「あれやっちゃダメ」
「人様に迷惑かけないように」
「今流行りの勉強法、参考書をウチも」
「足りないものは買いましょう」
こんなことばっかりで育つ子どもは、外国人労働者はもちろん、ロボットにも負けるだろうというのが持論です。何かの参考になれば幸いです。