県立希望?私立希望?【栃木県の進路指導】

学習塾教室長として勤めていた経験から受験に関するアドバイスを書いているブログです。高校入試に向けて「県立高校を希望するのか、私立高校を希望するのか」悩んでいるご家庭も多いと思います。

中3受験前の夏休みに保護者面談を行って、私立の志望校を決める前に面談を行って、私立の結果が出てから面談を行って、本当に進路を決めるって大変ですが、当の本人がピンときていないのも大変ですね。

 

 

今回の記事では県立高校を本命にするのか、私立高校を本命にするのか、この2つだけにフォーカスしてまとめたいと思います。

私が住んでいる宇都宮は、成績優秀者が県立高校を希望するのか私立高校を希望するのか、半々くらいの印象です。学習塾教室長として生徒面談や保護者面談をしていると、県立と私立をどのように捉えているのかわかります。

もちろん経済的にキツイので「最初から県立しか考えていません」「私立は本当にスベリ止めなので行かせたくない」っていうご家庭も数多くあります。塾に通っている生徒でも4人に1人くらいは該当するのではないでしょうか。ちなみに我が家も同様で、経済的な背伸びはしないようにしよう、ということで長女の中高一貫は公立しか受けませんでした。

余裕があって私立でも全然構わないっていうご家庭は、私立各校がそれぞれに同じくらいの魅力を持っているので悩みます。

保護者が「県立行って遊んじゃうくらいなら、私立に行かせてビシッと勉強させたい」という考えを持っているご家庭もあります。そうなると、県立も私立も受けるけど、県立の結果は、合格してもそうでなくても大きな問題ではなくなります。私立の結果が良いと、当たって砕けろで県立上位校を受験させたり…その気持ちも若干わかります。


生徒も生徒です。県立受けるけど、本人が「県立遠いしなぁ、雨の日チャリで行けるかな。どうしよう。しかも制服カッコ悪いし」と内心では私立に行きたがっていたり…

そもそも、宇都宮では私立3校が歩いて行けるくらいお互いがご近所で、市の中心地にあります。就職実績、進学実績、部活実績でしのぎを削りながら、個性的なイベントや先進的なカリキュラムで生徒の奪い合いをしています。私立に関しては、はっきり言ってどこに進学しても魅力的な環境です。そんな私立希望の受験生が、全受験生の半分くらいの印象です。

青森出身の私には衝撃的でした。


受験者数がもっとも多い世代の私たちは「私立は県立落ちた子が行くところ」というイメージしかありませんでした。青森のようなローカルオブローカルでは、特にその傾向が強かったと思います。

「私立」=「県立残念」または「スポーツ」

の時代です。

さすがに大学に行って、学習塾でバイトもやって、いろんな地域のいろんな考え方があるって学びました。それでも首都圏の受験事情はサッパリです。いくら調べても、そういった受験生を指導していないと実感がないのでわかる気がしないですね。

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宇都宮で保護者面談を行っている実感では、以下の感じです。

・高校行っても部活も勉強も頑張りたいなら県立

・指定校推薦や大学受験を中心に考えるなら私立

・経済的な余裕があるなら私立

という判断が多いのではないでしょうか。


個人的には、中学校によって進路指導のレベルが違いすぎるのは問題じゃないかな、と思っています。学校の先生は先生で、真摯に生徒と向き合っているでしょうから悪いことは書けませんが、かなりディスカウントして考えても、いろいろな中学校、高校の情報が集まる学習塾の方が的確な進路指導ができますね。

 

参考にしていただけると幸いです。