受験対策をする上で、かなりの大きなポイントとなる「学習塾の選び方」について、学習塾教室長の経験から、私なりのアドバイスを書きたいと思います。
社会人になってからも
「どこで教わるのか」
「誰に教わるのか」
「何を使って勉強するのか」
が大切なように、受験勉強においても
「どこの塾に行くのか」
「どんな講師、教室長に教わるのか」
「どんな教材で勉強するのか」
が大切です。よく考えなければなりません。通っている塾に対する不満がくすぶっていると、受験対策に集中できないばかりか、うまくいかないときに何のせいなのかわからなくなります。
残念ながら教育業界で、子ども相手だからといってテキトーなことやってる講師もいますし、理念も方針もない学習塾もあります。家庭教師になるとさらにピンキリです。
子どもは「楽しければいいや」みたいなところもあるので、初回訪問、面談などを通じてしっかり見極めましょう。
私自身、教室長をやってきて実感するダメ塾は
・自分の塾のシステムを一生懸命説明する
・他塾との違いばかり一生懸命説明する
・合格実績ばかり強調する
・価格をアピールする
といったところでしょう。言うことに一生懸命な教室長(や担当者)は、余計な質問をされるのが怖いのか、相手の事情を聞く姿勢ができていません。
教室がいくつもある大手学習塾でも、教室長によってかなり提案の仕方が変わりますので、初回訪問や体験授業で確認しましょう。確認するポイントはいくつかありますが、できれば保護者だけで行くのは避けて、受験生本人も行った方がいいですね。多少、スケジュールが延びても仕方ありません。親子で同じ結論が出ないと心配ですよね。
本人も連れて行くと、三者面談のようなスタイルになると思います。このときに、保護者が喋りすぎるのはNGですが、保護者にばかり聞いてくる教室長はもっとNGです。
「なんで塾で勉強したいの?」
「合格したら何がしたいの?」
「この教室に入ってどんな感じだった?」
このように、本人とコミュニケーションしようとする教室長だったら、かなりの確率で良い塾です。長い目で見ると、本人と塾との相性が良くないと長続きせず、塾を転々とする最悪なストーリーになってしまいます。
「何のために?」が本人と教室長で共有されていると、お父さん、お母さんから見たらかなり心強いのではないでしょうか。
最終的なゴールは、教室長に「この親子のためならいっちょ頑張ろう!」と思わせることです。塾に巻き込まれるのではなく、巻き込むイメージです。塾にたくさん要求することではないので、そこは勘違いしないでほしいのですが…
親子の言っていることが一緒だと、教室長や講師は前向きに応援しやすくなります。
「鶏と卵」の話のようですが、自分の見極めを信じて、あとは信頼と感謝を伝えることです。この順番を守れないと「ホントにこの塾で良かったのかな?」って当然なります。
・見極める
・決める
・信頼する
・感謝する
塾を選ぶということは、せっかく新しいコミュニティを選ぶということです。勉強より大事なことも学ばないともったいないですね。
良い出会いがあるように、参考にしていただけると幸いです。