中学受験、特に中高一貫校の受験対策ですが、今回は志望動機がテーマです。どの学校を受験することになっても、願書でも面接でも触れるのでメチャクチャ大事です。
もちろん面接がないパターンもあるので、そういった学校ではそもそも志望動機を聞かれることはありません。しかし「何のために中学受験するのか?」という軸をビシッと決めなければなりません。このビシッと決めた志望動機が数ヶ月のモチベーションを維持します。
志望動機の固め方と伝え方は、将来の就職活動や転職活動にそのまま応用できます。将来、社会に出てからのためにも自分で志望動機の大枠がつくれるようにしましょう。ここがいい加減だと、何を決めるにも打算的な大人になったり、誰かに決めてもらわないと自信が持てない大人になってしまいます。
転職のタイミングでは
・私は何ができて【私の技術、経験】・・・過去
・私は何がしたくて【私の希望、将来像】・・・未来
・この会社の何に魅力を感じて【マッチング】・・・現在
・この会社にどう貢献する【WIN‐WIN】・・・未来
の順序で考えます。
中学受験、高校受験もこれを参考にできます。
・私は何を頑張ってきて【私の意欲、経験】・・・過去
・私は何を目指していて【私の希望、将来像】・・・未来
・この学校の何に魅力を感じて【マッチング】・・・現在
・入学したらどう頑張りたい【WIN‐WIN】・・・未来
のように順序立てると考えやすいでしょう。
志望動機は、誰かと競ったり差別化したりすることではなく「自分の気持ちや姿勢表情と一致している」ことがもっとも大切です。
意外と難しいのは、3段目の「何に魅力を感じて選んでいるのか?」かもしれません。ホームページやパンフレットで事前情報を得ることも大切ですが、ありふれた感じになってしまいます。
「文化祭にお邪魔して、先輩のみなさんを見て本当に楽しそうでした」
「塾で御校に入学した先輩の話を聞く機会がありました」
みたいなライブ感のある志望動機がほしいですね。
「あなたの学校じゃなきゃイヤなんだ!」くらいの志望動機に仕上げましょう。学校側だって「別にウチの学校じゃなくてもいいんでしょ?」と思ってしまったら、どうしたってマイナス材料です。
また、強みがなかなか言えない場合もあると思います。ぜひ、学習塾の先生にも「私の強みって何かな?」と照れずに聞いてみてください。おそらく、学校の先生やお父さん、お母さんとは違った答えが返ってくると思います。
「何のために?」は入学してからも、勤めてからも、大切な軸になります。ぜひ参考にしていただきたいと思います。