栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。長女が宇都宮東中に合格した体験を中心にして、塾に行かない、塾に頼らない中学受験対策を紹介しています。
「中学受験、高校受験に向けて何からやったらいいですか?」
私自身、学習塾の教室長として保護者面談を行っていたときに聞かれることが多い質問です。 とりあえず言えることは「やることを決める」と「やらないことを決める」ことが大切です。
何でもかんでもやろう、やらせようとするのはNGです。消化不良ならまだしも、パンクしてしまったら、ただの遠回りだったり、残念ながらモチベーションの低下につながってしまいます。
やった方がいいことは
・学校の授業をちゃんと聞く
→教科書内容で借金を絶対つくらない
・1週間の勉強時間を決める
→計画を逆算して、毎日勉強する時間を決める
・宿題を今の半分の時間で終わらす
→プラスアルファができる時間をつくる(重要)
・土日どっちかは図書館や学習塾で勉強する
→年上の受験生と同じ環境で集中させる
・早寝早起きのリズムを作る
→アタマと身体のピークを午前中にする
・毎日テレビや新聞を通じて、親と一緒に国内ニュース、海外ニュースに触れる
→受験だけでアタマいっぱいにしない
・なるべく親子で笑顔で過ごす
→書くのは簡単ですが、家庭円満、家族間のギクシャクがなく「心配事がない状態で受験勉強に集中できる」これが相当難しいし、しかし何よりも大切なことだと考えています。
これの項目ができてから、次のステップです。
・過去問を一度解いて、範囲と傾向を知る
・模試など受けて、自分の現状を把握する
・必要な対策を親子で考える
塾に行かずに受験勉強するのであれば、この3つのステップを親子でしっかり考えることが大切です。対策として「受験当日までに何をするのか?」は小学生だけで考えるには無理があります。最初から親子で考えて共有しておけば
「ちゃんと計画通りにやってるの?」
「この調子で大丈夫なの?」
のような、本人のモチベーションが下がってしまうようなコミュニケーションが起きることはありません。
この順番が大事です。受験勉強の時間を詰め込むのではなく、まずは今の無駄時間を半分にして使える時間を確保しましょう。余裕があるくらいの週間計画にしないと「もう少し勉強したいな…」と思ったときに睡眠時間を削るしかありません。勉強時間を増やせばいいってもんじゃありません。
どうすれば残り何ヵ月で最短距離で合格に近づけるかなって、親子で一緒にやることを決めましょう。