栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。前回に続き、長女の受験勉強を参考にして、中学受験や高校受験に向けて「やることを決める」と「やらないことを決める」について紹介します。
私が思うに今回のテーマ「やらないことを決める」こっちの方が10倍大事です。
・ムダな付き合い
→基本的に自分のことを優先する(たまには騒ぐ)
・スマホ
→最終時間を決める、機能を制限する
・ゲーム
→最終時間を決める、または隠す(たまには騒ぐ)
・だらだらテレビ
→最終時間を決める(たまには騒ぐ)
・夜更かししてる時間
→最終時間を決める
・寝過ごしている時間
→学校がない日も「起きたらこれをやる」と最初の行動まで決める
これらが無くなるだけで、勉強時間を週20時間はつくれるはずです。20時間あれば、受験勉強しながらでも、好きな本を読んだり、出掛けたりできます。
資格勉強をするとき、ダイエットするとき、貯金をするとき、終わらない仕事を処理するとき、例はいくらでも出てきますが、何かをプラスでやりはじめるのではなくて「やらないことを決める」だけでも、必ず使える時間が増えて成果は見えてきます。
大人だって、ムダな付き合いをやめて、スマホを連絡だけにして、だらだらする時間をゼロにして、早寝早起きすれば、いろんなことが解決します。家での生活では、その姿勢をフツーに見せることが最低条件です。
私が学習塾で勤めていたときの感覚ですが、普段から子どもに「買ってあげる」「教えてあげる」「行かせてあげる」「手伝ってあげる」のように、与えることばかりだと、このような発想になりにくいと思います。たとえ受験のためとはいえ、本当に必要なものを選んで用意しましょう。
ちなみに我が家で、適性検査対策として揃えた参考書は2冊だけです。過去問とテーマ別問題集です。いくら心配でもあれこれと手を出さないことも大切です。
学習塾では保護者面談を定期的に行いますが、最低でも2回やってみれば、おおよその子育て方針を察することができます。そのときに、保護者の方が「やれることは何でもやってあげよう!」という姿勢だと、残念ながら「本人の精神的な自立はかなり先になるだろうな…」と感じていました。
ぜひ一度立ち止まって「やらないことを決める」大人も子どももかなり難しいと思います。だからこそ、これができないうちは覚悟が決まってないと思いますね。私自身も戒めのように意識していることです。
我が家の長女は、塾に行かなかったので、それなりに時間はありましたが、スマホなし!ゲームなし!どんなに遅くても22時には寝る!を実践していました。探偵小説など読んだり、ジャグリングで身体を動かしたりして息抜きしてましたね。今もそうですが。
その代わり「あれやれ」「これやれ」も全然言わなかったので、自分の生活リズム、勉強リズムをつくりやすかったのかな、とは思います。ちょっと自画自賛です。
繰り返しですが、何かをやりはじめるときには「やらないことから決める」ここから考えると無理のない計画ができます。
参考にしていただけると幸いです。