宇都宮東附属中 塾に行かない受験体験記3【やらないことも決める】

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。前回に続き、長女の受験勉強を参考にして、中学受験や高校受験に向けて「やることを決める」と「やらないことを決める」について紹介します。

私が思うに今回のテーマ「やらないことを決める」こっちの方が10倍大事です。


・ムダな付き合い

 →基本的に自分のことを優先する(たまには騒ぐ)

・スマホ

 →最終時間を決める、機能を制限する

・ゲーム

 →最終時間を決める、または隠す(たまには騒ぐ)

・だらだらテレビ

 →最終時間を決める(たまには騒ぐ)

・夜更かししてる時間

 →最終時間を決める

・寝過ごしている時間

 →学校がない日も「起きたらこれをやる」と最初の行動まで決める

 

これらが無くなるだけで、勉強時間を週20時間はつくれるはずです。20時間あれば、受験勉強しながらでも、好きな本を読んだり、出掛けたりできます。

資格勉強をするとき、ダイエットするとき、貯金をするとき、終わらない仕事を処理するとき、例はいくらでも出てきますが、何かをプラスでやりはじめるのではなくて「やらないことを決める」だけでも、必ず使える時間が増えて成果は見えてきます。

大人だって、ムダな付き合いをやめて、スマホを連絡だけにして、だらだらする時間をゼロにして、早寝早起きすれば、いろんなことが解決します。家での生活では、その姿勢をフツーに見せることが最低条件です。

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私が学習塾で勤めていたときの感覚ですが、普段から子どもに「買ってあげる」「教えてあげる」「行かせてあげる」「手伝ってあげる」のように、与えることばかりだと、このような発想になりにくいと思います。たとえ受験のためとはいえ、本当に必要なものを選んで用意しましょう。

ちなみに我が家で、適性検査対策として揃えた参考書は2冊だけです。過去問とテーマ別問題集です。いくら心配でもあれこれと手を出さないことも大切です。

 

学習塾では保護者面談を定期的に行いますが、最低でも2回やってみれば、おおよその子育て方針を察することができます。そのときに、保護者の方が「やれることは何でもやってあげよう!」という姿勢だと、残念ながら「本人の精神的な自立はかなり先になるだろうな…」と感じていました。

 

ぜひ一度立ち止まって「やらないことを決める」大人も子どももかなり難しいと思います。だからこそ、これができないうちは覚悟が決まってないと思いますね。私自身も戒めのように意識していることです。

我が家の長女は、塾に行かなかったので、それなりに時間はありましたが、スマホなし!ゲームなし!どんなに遅くても22時には寝る!を実践していました。探偵小説など読んだり、ジャグリングで身体を動かしたりして息抜きしてましたね。今もそうですが。

その代わり「あれやれ」「これやれ」も全然言わなかったので、自分の生活リズム、勉強リズムをつくりやすかったのかな、とは思います。ちょっと自画自賛です。

 

繰り返しですが、何かをやりはじめるときには「やらないことから決める」ここから考えると無理のない計画ができます。

参考にしていただけると幸いです。