スベリ止めも真剣に選ぼう【中学受験への助走】

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

受験も転職も、複数の選択肢のなかから選ぶのがフツーです。結婚とかは YES or NO の選択肢でしょうが、それ以外は前進するのが前提で選ばなければなりません。このとき、本命は真剣に選ぶとして、それ以外をあまり悩むことなく決めてしまう受験生がいるので、少し書きたいと思います。


基本的には「スベリ止めも真剣に選んでもらいたい」が私のスタンスです。学習塾教室長としてもキャリアコンサルタントとしても一緒です。理由は3つです。


長所を見つける練習

「スベリ止めのつもりで探していたけど、ここもすごくイイじゃん。ここに行ったらあんなこともできる!あれも楽しそう!」こんな風に発想できる生徒は

「最高を選ぶのではなく、選んだものを最高にする」

そんな人生が送れます。
このような「身体が3つあったら、全部に行ってみたい」という状態だと親バカは安心です。心配性の度がすぎる保護者にとっては、見ていてハラハラするかもしれませんがここは我慢ですね。


②ゾーンに入る練習

真剣に選んで真剣に受験するっていう数年に1度のチャンスを逃すのはもったいないです。ちゃんと準備して、当日最高のハイパフォーマンスを発揮する訓練をしましょう。

どうせスベリ止めだからといって、テキトーに選んでテキトーにぶつかっていく生徒は、大学受験、就職活動など人生の大きな節目でも同じようなスタンスで臨んでしまうかもしれません。

 

そこに行くことになっても腐らない

これが一番大事です。ちゃんと選ぶということは、入学後のストーリーまで描くということです。このストーリーを親子で共有しておけば、結果的に残念ながらスベリ止めに行くことになっても落胆は一瞬で済むことでしょう。

周りが余計なことを言わなければ大丈夫です。ここで腐るようだと、いつも周りのせいにするヒマな大人になります。


昨年度の長女の受験経験や学習塾での進路指導経験をもとに書きましたが、①から③ができていれば、親としては「結果はどっちでもいいかな?」と長期的に考えられると思います。

我が家の場合は経済的な理由もあり、県立中高一貫校か地元の公立中学校という二択しかありませんでした。それでも、落ちたら落ちたで楽しそうだなぁ…って思っていたものです。悲壮感がまったくなく臨んだのは良かったと思います。


少子化が進むなかで、受験を通して豊かな経験を積めればいいですね。今の日本だって、韓国の受験事情とか笑えないと感じています。