将来の夢と学力は関係ありますか【全国学力調査で思うこと】

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。昨年の全国学力調査(小6、中3対象)の結果は、当時学習塾部門に異動したばかりだったこともあり、とても興味深いものでした。

 

知識の活用に関しては、できる生徒、できない生徒にはっきり分かれますね。国語も算数も基本的な学力はほとんどみんな一緒です。一問一答みたいな問題はできても、何を聞かれているのか考えたり、理由を説明したり、工夫が必要な問題になると不得意な生徒の方が増えます。

 

これは難しいから、というより勉強の仕方の問題だと思いますね。詰め込み中心の勉強だと、活用するチャンスが少なくなります。知識を定着させるためにもっとも効果的な方法は「人に教える」というデータがあります。内容を説明したり、教えることで90%残るそうですが、激しく実感します。

 

話が逸れますが、塾講師は「いつも教えているから教理解している」と言えますね。学校の先生でもアタマひねるような問題を、塾講師がサッと解けたりするのはもちろん努力や研究もありますが、一番は「いつも教えているから」これは確実に言えます。

 

結果についてもうひとつ気になるのが「将来の夢はありますか?」と得点の関係です。

当たり前のように

「将来の夢を早く決めた方がいい」

「志望校が決まると頑張れる」

なんて言ってましたが、将来の夢があるかどうかと得点は全く関係がなかったからです。


家庭での勉強時間が長い方が得点が良いとか、読書をする方が得点が良いとか、当たり前の結果も出ています。これについては、得点が良い方が、できる勉強も多くて、本も読める、という逆の因果関係も想像できますが、将来の夢があるかないかの結果は、かなり考えさせられました。

 

ひとつ自分なりに答えとしたのは、

仕事でも勉強でも

「ほっといてもやる人」

「ほっといたらやらない人」

に分かれると思います。

これは目の前のことにハマれるかどうかではないでしょうか。ゲームでもスポーツでも何でもいいのですが、ハマれる人は成果につながりやすいです。

 

将来の夢があった方が遠回りをしないで済むかもしれませんが、無理に見つけなくても大丈夫!と今では言えます。まずはハマる、そこからではないでしょうか。