学習塾の生徒のために、定期テスト対策のオリジナルテキストを作成しています。特に英語に関しては、これをやれば教科書はマスターできるでしょう、という狙いで作成しています。
ひとつの章で3部構成になっており
1 英語本文、読み、日本語訳
2 英語本文、読みだけ
3 日本語訳だけ
のパターンで編集しています。
英語本文だけのページでは日本語訳を書いて、反対に、日本語訳だけのページでは英語本文を書きます。
狙いはもちろん教科書内容の完全マスターです。
平均点に届かないような、英語が苦手な生徒をイメージ【ペルソナ】にして、とにかく同じ文章の和訳、英訳を繰り返し書かせます。
英語本文のページには、カタカナで読みも付けているのがポイントです。何人も生徒を間近で見てきて、途中で気づいたのですが、英語がなかなか伸びない苦手な生徒は、わからない単語を飛ばして読むクセがあります。読み方がわからない単語がアタマに入るわけなく、発音はとりあえず雑でいいので、カタカナリーディングができるようにしています。
ちょっと怖い話ですが、国語でも同じことが言えてます。漢字が不得意な生徒は、知らない漢字があっても飛ばして読んでしまいます。テキトーな読みを付けている生徒はまだマシですね。
ここでは詳しくは触れませんが、国語力の低下、日本語力の低下は、個人的に最優先で解決しなければならない問題と考えています。これができないと、他の教科の成績が伸びるはずもなく、これから本格的に取り組もうとしている
・アクティブラーニング
・プログラミング教育
・大学入試改革
何をやっても効果が出ないでしょう。やってみなくても明らかです。
脱線どころか脱輪までしそうなので、話を定期テストに戻します。勉強の苦手な生徒、嫌いな生徒はたくさんいますが、私的にメガホンで言いたいのは、とりあえず教科書はちゃんとやろうよってことです。
なんで教科書を読んでいないのか、生徒に聞いてみると聞いてみると
「学校の先生が何言ってんのかわかんない」
「先生がキライだから聞いてない」
とか先生泣いちゃうような理由です。
先生は、聞いてない生徒のために準備して授業して、生徒はキライな先生のせいで将来を損している状況、こりゃあかんです。好きなこと、好きな人のせいで人生が曲がっちゃうのはまだいいかもしれないけれど、嫌いなことのせいで自分の人生で損をするっていうのはどうでしょう。
まずは教科書、それから参考書や学習塾です。
特に、ほとんどの参考書はある程度学校で教科書内容は勉強してきたんでしょ?というスタンスで作られています。つまり、教科書の復習が前提ですね。
参考書を選ぶときには、教科書の内容をスッキリまとめているものであれば、間違いないでしょう。あまりにも教科書と構成が変わっていたり、書き方が違うと、せっかく学校で聞いた話を思い出すチャンスがなくなります。さらに、詳しく書きすぎてごちゃごちゃしていると、見なくなっちゃいますね。
あとはピンポイントで狙いがはっきりしている参考書も良いものは多いですね。別の機会にこちらは紹介したいと思います。予習専用の参考書ってあれば面白いですけど、見かけないので、いつの日か手掛けたいものです。
学習塾は、教科書内容を学校よりも先行して進める場合が多いでしょう。これも教科書を後から学校で教わることが前提なので、要点だけ教えてどんどん先に進めるわけです。
普通に受験対策で学習塾を探すのであれば、教科書準拠のテキストを使っているかどうかが判断基準になります。いくら学習塾に通っても、中学校にいる時間の方が圧倒的に長いので、学校の授業と相乗効果を起こすことを狙いましょう。
もしも、極端に苦手な教科があるようなら、思い切って2学年戻るくらいの柔軟性を持っている塾がいいですね。保護者も塾も定期テストを気にしすぎて、次のテストをしのぐことばかり考えていると、受験対策で大変な目に遭います。
ぜひ学習塾を選ぶときには、人気や評判だけではなく、どのような仕組みで教えているのかも確認したいところです。