家庭教師の選び方【良い家庭教師とイマイチなカテキョー】

学習塾で教室長として勤めていると「家庭教師からの切り替えを考えています」というご家庭が毎月のようにあります。その背景はいろいろありますが「良い家庭教師とは?」「イマイチなカテキョーとは?」を私なりに紹介したいと思います。


私は家庭教師に関しては、大学時代にある時期だけやったことがあるだけなので、偏った見方かもしれません。しかし、家庭教師から学習塾に切り替えたいご家庭の意向を何件も聞いてきたので

「家庭教師の良いところ、悪いところ」

そして

「良い家庭教師、イマイチなカテキョー」

を把握しているつもりです。これから家庭教師を選ぶご家庭などで参考にしていただけると幸いです。

 

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家庭教師からの切り替えを検討する理由はだいたい以下の3つに集約されると思います。


①仲良くなりすぎる

 →緊張感がなく「なーなー」

②点数、内申点が上がらない

 →生徒のペースになりやすい

③情報を持っていない

 →定期テストの過去問や受験情報を把握していない

 →カウントダウンスケジュールなどを作れない


よってこの3つをクリアしている家庭教師は、私も「なかなかやるじゃん」と称賛しています。反対に3つのどれかの理由が当てはまると、解決は難しいですね。多くの場合は、家庭教師本人と生徒本人、両方の問題なので、立て直しに相当なお金と労力を使います。

一度、家庭教師の泥沼にはまってしまうと、黙っていても学習塾に移ってしまいます。このような実例を聞いてみると、家庭教師のメリット、デメリットが理解できると思います。


家庭教師を検討される場合は

「わかりやすいかどうか」

「優しい雰囲気かどうか」

は大事ですが、それだけでは効果は出ないでしょう。

・どういうスタンスで教えるのか

・自立を念頭に置いているのか

・成績を上げる仕組み

・自分がいない週6日をどう管理するのか

を確認してもらえれば大丈夫だと思います。

 

 

イマイチなカテキョーどころか、悪いカテキョーは

「自分がいないとダメな生徒」

にしようとするので、注意が必要です。生徒と仲良くなるにしても、勉強に対するモチベーションを上げる目的なのか、ただ単に自分も楽しくやりたいだけなのか、生徒に引きずられしまうだけなのか、見極めが難しいですが、半年後、1年後には大きな差が生まれてしまいます。

 

信念を持ってプロとしての家庭教師を勤める方もいます。

自分と生徒のために高い意欲で勤める方もいます。

その一方で、理念も方針もなく家庭教師をする方もいます。

あまり言いたくはありませんが、社会のなかでうまく融合できず、消去法の働き方で家庭教師をする方もいます。ほとんど組織的なシステムがなく、単独で動くことがほとんどの家庭教師は、スキルにバラツキが大きくなります。しかし、それ以上にお子様の将来への影響も、プラスマイナスのバラツキが大きくなることは意識してほしいですね。

 

参考にしていただけると幸いです。