数学は最強の教科?【数学こそ書く習慣が必要】

数学の成績を上げるコツ、そして数学さえできるようになれば他の教科も右肩上がりになることについて書きたいと思います。数学は、計算ミスをなくしてパターンさえ覚えれば点数が上がりやすいです。もしどの教科から底上げしようと悩んでいるなら、数学は激しくオススメです。

 

学習塾で教えていると、たくさんの生徒が解いている姿を見ます。このとき、国語や英語の長文を除くと数学は一番解いている時間が長いですね。

 

そして5教科のうち、これまた作文などを除くと数学は書いている時間が一番長いです。

つまり、数学は

①読むスピード

②解くスピード

③書くスピード

全部必要です。これらを得意にしていくプロセスで他の教科にもプラスの影響が少なからずあります。

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①読むスピード

これは本を読むスピードっていう解釈もできますが、見ている限り「要点を掴むスピード」という表現の方がしっくりくるかもしれません。

読むスピードが早い生徒は、先に問題の図を見て「あー、あの問題ねー」って先読みしちゃいます。理科にも言えますが、何の単元の問題なのかいち早く掴めると、それ前提で読むので理解も早いです。早とちりの心配もあるのですが、それを差し引いても早いメリットの方が大きいです。

学習塾で勉強するときも、ひとりで勉強するときも、実際に解く前に

「この問題は何の問題」

「この問題は何をする問題」

と問題の特徴を読み取る習慣があると、いろいろな単元が混ざる模試では大きなアドバンテージです。もちろん、受験対策にも使える大切な考え方です。

 

塾や家庭教師などで直接教わることができる環境であれば、ぜひ問題文からキーワードを読み取るテクニックを教わりましょう。全部を丁寧になんて読んでいられないので、キーワードに注目しながら読み取れるようになります。

 

②解くスピード

ここは②だけで何本もブログを書けそうですが、ここではなぜ他の教科もできるようになるのか、に絞りたいと思います。

 

・文字を使った証明や方程式は、日本語をそのままイコールが入った式にする、という技術が必要です。数訳とでも言いましょうか。この変換がスムーズにできないようでは、英訳、日本語訳は相当苦戦します。イコールの関係を見抜く、言葉のカタマリを読み取る、などの訓練を意識すると英語にも活かせます。

 

・図形の証明は、テンプレート通りに書き上げる技術をマスターできます。これができると国語や社会の「理由を説明せよ」という問題なんてカンタンになります。論理的に説明する第一歩ですね。

 

・平面図形や立体図形は、キーワードから図形特有の性質を連想する問題です。連想する訓練ができていないと、たくさんの単語の丸暗記になるので、ますますツラくなります。これは勉強方法の改善になります。

 

・関数や長文問題は、問題文のキーワードと図を結び付ける技術です。最近の受験問題では、数学の問題には見えないような長い文章を読み取らせる問題が増えました。このとき、先に図を見て、効率よくキーワードと図をつなげることができると「なんだ、この図を説明しているだけじゃん」と気づきますね。文章と資料をつなげる技術は理科と社会では必須です。

 

③書くスピード

数学は解答に至るまでにケッコー書きますね。
計算も書きますし、文章問題もイラストを使って下書きしたりします。証明問題なんて苦手な生徒にとってはカンベンしてほしいところでしょう。

書くスピードはキレイさを犠牲にしても徹底的に練習するようにしましょう。数学、国語、英語は書くのが遅いだけで解ける問題数が激減します。同じ受験勉強時間で生産性を上げるにはとにかく早く書きましょう。そんなわけで書くこと自体に抵抗があると厳しいですね。

 

国語っぽい表現になってしまいますが
・話を理解する
・自分なりに要約して考える
・一言で書いたり、イラストを使って表現する
というステップを別々に練習する必要があります。

また「解答はひとつ、最短距離もひとつだけど、いろいろな解き方、書き方がある」っていうのも数学のいいところでもあり難しくしているところでもあります。高校数学まで進むと、どのようにコンパクトに解くか、コンパクトに書くか、一緒に練習するようになります。

 


ちょっと脱線ですが、書き方が違うと混乱する生徒がたまにいます。

書き方はいろいろあるってことを理解していないと
・学校の先生と塾の先生のやり方が違うと混乱する
・解答とやり方が違うと、バツだと思ってしまう。
・ちょっと違う問題になるだけで歯が立たない
みたいな余計な労力を使うことになります。


「あっこういう方法もあるんだ!」っていうヒラメキのような感覚を自分のものにできるのも数学の特徴ですね。ぜひ、良い問題と出会って何回も解いて、ヒラメキは才能ではなくて「問題は解けるようにできてるだけじゃん」ここの領域まで行くといいですね。

 

もし学習塾や家庭教師を検討するなら、よほど飛び抜けていない限り算数や数学を中心に考えるのがオススメです。

日々の勉強でも、点数が上がったかどうかと一緒に、上の①から③の力が伸びたかどうかチェックしましょう。参考にしていただけると幸いです。