学校の予習と日々の習慣【公立中高一貫校への助走】

学習塾教室長の目で、中学受験の対策について紹介したいと思います。中学受験に向けては「あまりいろいろやりすぎない!」が確実なポイントですが、逆に「じゃあ、最低限何をすればいいの?」についてまとめます。

 

最低限することはこの2つだけです。

①学校の先取り

②普段からアタマを使う

我が家の長女の場合は、これらの取り組みだけで倍率⒋5倍の公立中高一貫校に合格しました。1年前のことです。私が頑張ったことはほとんどないのですが、進路指導をしていたり、長女の受験対策を見ていて、これは鉄則だろうものを紹介します。

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①学校の先取り

これについては、方法はあまり問題ではないと思います。学習塾でもガンガン先取りして、今の勉強に不安があったり、それによって受験どころでなくなったら元も子もないことはわかっています。受験は意識しながらもしっかり学校の教科書の内容を押さえて、自信を持って小学校生活を送れるようにしてくれます。

我が家の場合は、次女が1才という経済的な理由により、塾ではなく進研ゼミ(チャレンジ)を活用しました。チャレンジは低学年からずっと続けていましたが、3~4年生になった頃からメリットが爆発した感じでしたね。自然に教科書を先取りするので、学校での過ごし方が変わったようです。

よく「予習の方が大事か、復習の方が大事か」という話が出ることがありますが、長女の中学受験を見ていた結論は「予習の方が効果が高い」ですね。

大事なのはどちらも一緒ですが「予習しておくと友達に教えられる、さらにアタマに入って得意になる」という確変のような良い循環が生まれます。

受験を迎えるにあたり、これだけでも充分すぎますね。

  

 

②普段からアタマを使う

これについては、ちょっと工夫が必要です。

「勉強しよう」という雰囲気にしないことが最大のポイントです。

ここがうまくいかないと

・勉強は勉強時間にするもの

・勉強時間以外は勉強しない

となってしまいます。こうなると勉強は家庭内ルールで決めた時間で縛らないと合格は難しくなりますが、モチベーションが続くかどうか微妙ですね。合格できたとしても、気持ちが切れた瞬間ブレーカーが落ちるかもしれません。

有名なアイディアですが、ひとつだけゲームを紹介します。首都圏では難しいかもしれませんが、車社会のエリアなら無料で毎日、いつでも楽しくできます。

 

我が家の場合は例えば、前を走る車のナンバーが

【13-57】のときに

「たす、ひく、かける、わるで10にしよう」

っていうゲームをやります。少しかけ算、わり算の説明は必要ですが、小学1年生くらいならだいたいできるようになります。


このとき
「5ひく3は2、1たす2たす7は10」ならOK!ゴールです。
テクニカルに
「7ひく1は6、6わる3は2、2かける5は10」

でもOKです。この「2かける5」にもっていくのは私の必勝パターンです。こんなことを小学校低学年から、ドライブがてらできたら、まず数学ギライにはならないです。あくまで自然に会話するように楽しんで、ちょっと競争心を煽るといい雰囲気です。

慣れてくると「10にできるできない」の判断が一瞬でできるようになります。


【春日部】【練馬】などのナンバーの地名から、読み方や場所の問題に広げてもいいでしょう。このゲームはよく知られたものですが、小さい頃からフツーの生活と勉強の境界線を取り払うことが理想です。

毎日数十分のドライブで、ただ助手席でのほほん…と座っているのと、アタマフル回転で遊んでいるのでは点数では表せない大きな差がつきますね。机に座ってガリガリとやっても底力はつきません。日々の生活にほんのちょっとだけ工夫を入れたいところです。

 

①と②を合わせると「結局、学校でも家でもいつもアタマ使っている」状態です。ここまでできれば準備OKです。過去問など買ってとりあえず1周してもいいと思います。この順番を逆にしないことですね。まずは土台です。

参考にしていただけると幸いです。