暗記するのって大変ですよね。テストの点数を上げるためには暗記するのが近道ですが、覚えるのでさえ大変なのに、ずっと覚えていることはもっと大変です。
私は学習塾教室長としていろいろな生徒と話すのですが、中学生くらいになるとみんな「あれも覚えなきゃこれも覚えなきゃ」みたいなことを言ってますね。
もしあなたが
「暗記苦手なんだよね…」
「覚えても忘れちゃうんだよね…」
と困っているなら、参考にしてみてください。
実際、理科や社会は覚えるだけで点数が上がります。じゃ、なんでもかんでも暗記すればいいかというと限界があります。周りに物知りな友達とか「なんで1回聞いただけで覚えられんの?」という友達はいませんか?
そういう人は子どもも大人も関係なく、コツをつかんでいるんですね。たくさんのことを暗記するには必勝法があります。ここでは数学を例に考えてみましょう。
数学も暗記中心の勉強はオススメしません。特にゴロ合わせみたいな覚え方は数学ではいらないですね。正直反対です。たまに球の体積を
「身の上に心配あるので参上」
みたいな紹介をする参考書もありますが、むしろゴロ合わせを暗記しなければならないので大変です!
「球の体積ってなーんだ?」
って部活の後輩にでもクイズを出した方がよっぽどアタマに入ります。
そうやって、問題を出したり出されたりという方法もありますが、数学ではあと2つの力をつけましょう。
①連想する力
問題文で「直角」という言葉を見たら
「直径の円周角?」
「三平方?」
「接線と半径?」
と連想します。慣れは必要ですが、解き方を覚えるのではなく「この言葉を見たらこれを思い出す」と連想するパターンを決めてしまう、ということです。
好きなアーティストとか好きな食べ物についてだったら、いくらでも連想できることがあるのではないでしょうか。この感覚に近いと思います。
②つなげる力
・問題文と図をつなげる
・問題文とグラフをつなげる
がスムーズにできると、問題を解くのが一気にラクになります。
理科でも同じような解き方をしますが、問題文がものすごく長く書いてあっても結局は
「これってこの図を説明しているだけじゃん」
となることはとても多いですね。
図があってグラフもあって、問題文も長いとウンザリしますが意外とシンプル。暗記したことを思い出すのではなく、何が何を説明している文章なのか、つなげながら解く練習をしましょう。
この2つの方法を意識してできるようになると、覚えることが大変ではなくなります。
どこかに行く道を覚えるときに
・途中にどんな家があるか
・他にどんな建物があるか
・どこでどっちに曲がるのか
これらを全部覚えることは無理ですし、散歩でもない限り全部の景色を見て歩くなんて意味がないですね。
多くの場合は、曲がりカドの目印だけを暗記していると思います。曲がりカドさえ間違わずに曲がることができれば、次の景色も思い出します。何が目印なのかだけ覚えるとラクですね。
ぜひ受験勉強の参考にしてください。