偏差値別!5教科の取り組み方とは【高校受験生へのエール】

学習塾では5教科の点数をどのように上げていくのか生徒と一緒に取り組みます。教室長の視点からいつもどのようにアドバイスをしているのか紹介したいと思います。

特に高校受験を控えている中学3年生に向けて書いていますが、小学生や高校生であっても大きな考え方は変わりません。5教科のバランスを考えましょう。

 

定期テストや模試の結果が戻ってくると5教科の偏差値がわかりますね。

よく保護者面談などでそれぞれの教科をどのように上げていくべきか、どうしようか相談を受けます。自分で何とかしたい生徒は自分から相談してきますが、全部いっぺんに点数を上げられるわけではないので作戦が必要です。

 

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5教科のバランスを考えましょう、と言うのはカンタンですが、具体的な作戦はどうすればいいのでしょうか。バランスを考えるとは「5教科全部で80点取りましょう」という意味ではなくて、点数を上げやすい教科から上げるのが鉄則です。


例えば、5教科とも偏差値が40前後だとしたら最優先で取り組む教科は数学です。

理由はカンタンで、理科や社会のように覚えることが多くてヤマを張らなければならない教科は、運任せになってしまいます。数学は多少数字が変わったり、式の形が変わるだけで、結局解き方は変わらないからです。ヘマをしないことが最大のポイントですね。

 

英語は時間がかかります。どうしても英単語を知っているかどうかで気持ち的にも変わります。また中1〜中2の範囲であやふや文法があると、ホコロビがあちこちにある状態なので、いきなり中3の内容がわかった!とはならないですね。

 

国語はまだ点数を上げやすい教科です。漢字が致命的に苦手だったら集中特訓が必要ですが、長文や作文はパターンで解きやすいと思います。ふざけてでもいいので、敬語を使う練習をしておくといいですね。

 

これまでに書いたこと補足ですが、以下のように取り組むのがいいです。今の偏差値を把握して「上がりそうな教科から上げる」が確実な近道です。

 

偏差値を30から40にするのがカンタンな教科

・理科

・社会

確かにヤマを張る感じはありますが、教科書でいうと太字の言葉を覚えればさすがに何個かは当たります。数学や英語は偏差値が30だとしたら、基本的な部分の立て直しが必要なので時間がかかると思います。

 

偏差値を40から50にするのがカンタンな教科

・数学

・国語

偏差値で40あれば基本の基本はできています。カンタンな問題を落とさずに得点できれば一気に平均点が目指せます。理科や社会はカンに頼らずに正確な知識が必要になってきます。分野があちこち変わるので平均点を取り続けることが意外と難しいと思います。

 

偏差値を50から60にするのがカンタンな教科

・理科

・社会

・英語

理科と社会は「この分野が出たらイヤだな」という分野を潰せば平均点を割ることはなくなるでしょう。幅広い分野から出題されますが、それぞれの大問で半分以上を得点するイメージです。

英語は意外とスピードを上げれば得点力が上がります。偏差値で50あれば文法はほぼ問題ないでしょうから、会話文や長文を読むスピードを上げることです。補足や設問から目を通す、スラッシュリーディングなどのテクニックがそのまま得点になりますね。

数学は偏差値60にするのが一番難しいのではないでしょうか。グラフと図形の融合問題、証明と図形の融合問題のような応用力が必要になってきます。過去問を繰り返すなど、教科書以外の取り組みが必要になってきますね。

 

偏差値を60から70にするのがカンタンな教科

・理科

・社会

・国語

安定して偏差値60以上を維持できていれば、理科、社会、国語についてはほとんど見たことがない問題はないと思います。融合問題になったりして手こずるかもしれませんが、出題する方もネタ切れになるので慌てずに問題を読み取れば大丈夫でしょう。

数学や英語はヒラメキみたいなものが要求されてくるので難しいですね。パターンではどうにもならなくなってくるので、捨てる問題は捨てる、それ以外は全部得点する、という作戦が必要です。

 

 

いろいろ書きましたが、平均点前後で苦戦しているようなら、取り組んでほしいオススメは数学と国語です。繰り返しになりますが

「上げやすい教科から上げる」

これが必勝パターンです。

 →上げやすい教科に狙いをつける

 →上げやすい教科を集中的に頑張る

 →実際に点数が上がる

 →やれば上がる!と自信になる

 →また上げやすい教科に狙いをつける

という最高のサイクルがつくれるといいですね。

大人になって働くようになったら思い知りますが、成果を出そうと思ったら「選択と集中」です。あちこち手を出すのは、結局何も残りません。ぜひ受験勉強を通して、こんなことも学んでくれたらいいですね。

(もちろん学校の授業はどの教科もきちんと受けましょう!)